発注点・安全在庫 計算ツール
「残りいくつになったら発注するか」を数字で決めます。欠品も過剰在庫も減らせます。
発注点の計算式
発注点 = 1日の平均使用量 × リードタイム + 安全在庫
安全在庫 = 1日の平均使用量 × リードタイム × 変動率
1日12個使い、発注から納品まで2日、忙しい日は3割増なら、 12 × 2 = 24に安全在庫7.2を足して、発注点は約32個です。 在庫が32個まで減ったら発注する、という運用になります。
安全在庫を持つ理由
使用量は日によって変わります。金曜の夜は平均の1.5倍、雨の火曜は0.6倍。 平均だけで発注点を決めると、上振れした日に欠品します。
変動率の目安は、その食材の使用量が最も多い日と平均の差です。 記録がなければ30%で置いてください。ばらつきの大きい食材(週末に集中するもの、 天候に左右されるもの)は50%程度を見込みます。
欠品と過剰在庫、どちらのコストが大きいか
| 欠品のコスト | 過剰在庫のコスト | |
|---|---|---|
| 直接 | その料理の売上機会損失 | 廃棄額、保管スペース |
| 間接 | 客の満足度低下、再来店率の低下 | 資金が寝る、鮮度低下 |
| 影響の範囲 | 看板メニューなら来店動機そのものが失われる | その食材に限定される |
看板メニューの主要食材は、多少の過剰在庫を許容してでも欠品を避けます。 逆に、代替の効くサイドメニューの食材は、在庫を絞って廃棄を減らす。 食材ごとに方針を変えるのが実務的です。
保管可能日数が上限を決める
最小発注ロットが7日分でも、その食材が5日しかもたないなら、 2日分は必ず廃棄になります。この場合の対策は次のとおりです。
- 仕入先に分納を相談する
- ロットの小さい商品に切り替える
- 冷凍できる形で仕入れる
- その食材を使うメニューを増やして使用量を上げる
ロットと保管期限が合っていない食材は、 気づかないまま毎月一定額の廃棄を出し続けます。 単価比較ツールで「安い」と判断した業務用サイズが、 実は廃棄込みでは割高だった、というのはよくあるケースです。
在庫回転日数で全体を見る
在庫回転日数 = 在庫金額 ÷ 1日あたり食材使用額
飲食店の在庫回転日数は5〜10日が目安です。 これを超えると、資金が在庫に固定されすぎている状態になります。 月商400万円・原価率30%なら1日あたり約4.6万円の食材を使うので、 在庫金額は23〜46万円が適正範囲です。
よくある質問
1日の平均使用量はどう出しますか?
変動率は何%にすればいいですか?
在庫は少ないほどいいのですか?
発注点の管理はどうやりますか?
衛生・在庫の他のツール
計算結果は目安です。税務・労務・衛生管理の最終判断は、税理士・社会保険労務士・保健所など専門機関の指示に従ってください。