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デリバリー手数料の実質利益 計算ツール

デリバリーは売上が立っても手元に残らないことがあります。手数料と容器代を引いた「本当の粗利」を出します。

配達込みで30〜36%が一般的

持ち帰り・宅配は軽減税率8%

同じメニューの店内価格

デリバリーで手元に残る額

実質粗利 = 販売価格 ×(1 − 手数料率)÷(1 + 税率)− 食材原価 − 容器代

1,500円のメニューを手数料35%で出すと、入金は975円。ここから消費税分を抜いて903円、 さらに食材400円と容器60円を引くと、残るのは443円です。 店内で同じものを1,200円(税抜)で出せば粗利は800円。デリバリーは店内の約55%しか残りません。

手数料率の目安

形態手数料率のめやす
配達代行を含むプラン30〜36%
自店配達(プラットフォーム経由の注文のみ)10〜15%
自社サイト注文+自店配達決済手数料のみ(3〜4%)
テイクアウト(店頭受取)10〜15%

加えて、キャンペーン参加費や広告掲載料が別途かかる場合があります。 契約内容によって実効手数料率は変わるため、月次の入金明細から 「売上総額 ÷ 実際の入金額」で逆算した実効率を使うのが確実です。

価格の上乗せは必要経費

店内と同じ価格でデリバリーに出すのは、赤字覚悟の集客と同じです。 同じ粗利を確保するための上乗せ率は、手数料率30〜35%なら店内価格の1.3〜1.5倍になります。

必要価格(税込)=(店内粗利 + 食材原価 + 容器代)×(1 + 税率)÷(1 − 手数料率)

上乗せは多くのプラットフォームで認められていますが、規約は変わることがあるため 契約書を確認してください。上乗せ率が高すぎると注文が入らないため、 実務では店内の1.2〜1.35倍あたりに収める店が多くなっています。

容器代を軽視しない

1食60円の容器代は、価格1,500円に対して4%です。手数料35%と合わせると39%。 汁物が漏れない容器、保温性のある容器はさらに高くなります。 デリバリー専用にメニューを絞り、容器を統一して単価を下げるだけで、 実質粗利率が2〜3ポイント改善することがあります。

デリバリーを続ける判断

実質粗利が低くても、次の条件が揃うなら継続の価値があります。

  • アイドルタイムに稼働している。既に出勤している人手が空いている時間なら、追加人件費はゼロ
  • 既存の仕込みで対応できる。専用の仕込みが必要なら人件費が乗る
  • 固定費の一部を負担している。家賃・光熱費はどうせ発生している

逆に、ピークタイムに店内客を待たせてまでデリバリーを回すのは、 店内の高粗利を捨てて低粗利を取る行為です。 どちらが得かは粗利額の比較で判断してください。

よくある質問

手数料は税込価格と税抜価格のどちらにかかりますか?
一般に販売価格(税込)に対してかかります。契約によって異なる場合があるため、入金明細で確認してください。このツールは税込価格ベースで計算しています。
デリバリー価格を店内より高くしてもいいのですか?
多くのプラットフォームで認められています。ただし規約は改定されることがあるため、最新の契約条件を確認してください。
軽減税率8%と10%のどちらですか?
宅配・持ち帰りは軽減税率8%の対象です。ただし酒類は10%になります。詳しくは軽減税率の計算ツールを参照してください。
デリバリー専用ブランド(ゴーストレストラン)は儲かりますか?
既存の厨房と人員で追加運営できるなら、固定費が増えないぶん有利です。ただし手数料率は同じなので、実質粗利率の低さは変わりません。既存の仕込みを流用できる設計が前提になります。

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計算結果は目安です。税務・労務・衛生管理の最終判断は、税理士・社会保険労務士・保健所など専門機関の指示に従ってください。